月別アーカイブ: 2016年2月

投資銀行不況

昨日の日経は、一転して1000円以上戻した。いやはや凄い動きである。春節終了後の上海から、更なる下げかと思いきや、中国政府は何が何でも売らせない政策を取っているに違いない。しかし、まだまだ戻り売りの時間帯。年初来、時価総額を大きく減少させているのは、クレディ・スイスの43%、ドイツ銀行の40%と、かつて我が世の春を謳歌した投資銀行も一転苦境を強いられている。巨大なマネーを暴力のように振り回したツケがようやく見え始めた。昨年から若者にバーニー人気に火が付いたのも自然なこと。資本主義の本家で、彼のような社会主義を主張する政治家が予備選とはいえ、ヒラリーを圧倒する現象は、ある意味革命的な出来事であろう。私もバーニーを応援している。

マイナス金利 2

本日は、めずらしく地方へ打合わせ、車内のニュースで日経が寄付きからかなりの下げ、そして為替は114円前半まであった様子。JGB10年もの、-0.08%。株は918円安で引けた。日銀がマイナス金利をアナウンスして121円に振れ、10日余りで6円の振れ。クロちゃん完全に裏目に出たね。15年7月から9月には、年金基金は8兆円の元本をすって、さらに16年1月からこの2月には10兆円の元本を減らしているだろう。もう年金はどうにもならない。これ以上の消費増税も無理だな。ニートや引きこもりの分、団塊世代は年金を放棄して80まで働いてもらいたい。私もそのつもりでいる。

バイオマス発電急増で木材の争奪戦

バイオマス発電急増で木材の争奪戦-他業界にしわ寄せ、輸入材も

(ブルームバーグ): 国内各地で木質バイオマス発電所が増 えており、原料に木材を使う製紙会社など異業種を巻き込んだ争奪戦の 様相を呈している。温室効果ガスの排出削減対策として木質バイオマス を石炭に混ぜて燃やす方式に移行する石炭火力発電所が増加するとの見 通しもあり、木材をめぐる争いは今後さらに過熱しそうだ。

  木質バイオマス発電が盛り上がる背景には、再生可能エネル ギー由来の電力を一定の価格で買い取ることを電力会社に義務づけた政 府の固定価格買い取り制度がある。林野庁によると、未利用のまま林地 に放置されている木材を使用する発電所で、2012年の制度導入後に事業 が計画されて買い取りの対象として認定された設備は55件に上る。この うち15年9月末までに20件が稼働している。

  政府は再生可能エネルギー利用の大幅な拡大を目指してお り、バイオマス発電では30年度までに水力、太陽光に次ぐ導入量を見込 んでいる。木質バイオマス発電所の増加に伴って樹皮やおがくずといっ た残材だけでなく、製紙など他の産業向けだった木材までも利用される 動きが出てきている。

  木質バイオマスの事業化支援と投資を手がけるバイオエナジ ー・リサーチ&インベストメントの梶山恵司社長は「一番の課題はみん な必死になって丸太を燃料にしようとしてること」と話した。「本来な ら製材などに使えるものも燃料として燃やしてしまうことが今起こって る。本当にそれでいいのか。こんな使い方をしてるのは日本だけ」と指 摘する。

木材の取り合い

  木材産業が盛んな宮崎県では昨年相次いでバイオマス発電所 が運転を開始。グリーンバイオマスファクトリーは同県都農町で5.75メ ガワット(5750キロワット)のバイオマス発電所の運転を2月に開始。 隣接する川南町では、くにうみアセットマネジメントなどが出資する同 規模のバイオマス発電所が4月に稼働した。グリーンバイオマスファク トリーの神谷知明所長によると、同じ地域に2つのバイオマス発電所が できたことで事業者間で「材の取り合い」が起きたという。

  林野庁木材利用課の吉田誠課長によると、5メガワットの木 質バイオマス発電には年間約6万トンの燃料が必要で、一般的には燃料 を集める範囲として半径50キロメートル程度が想定されているという。 そういった規模の原料調達が可能な地域は非常に限られており、「だい たい県に1個ぐらいというのが限界」と指摘した。経済産業省が事業化 を断念した木質バイオマス発電事業について調査したところ、約7割に あたる33件が原料調達が理由だったことが明らかになった。さらに立地 場所が6件、資金調達が5件と続いた。

  原料調達の問題は電力業界以外にも波及している。林野庁の 吉田氏によると急増するバイオマス発電向けの需要に対して供給が追い 付かないため、原料の入手難や価格高騰といった形で製紙、合板業界に しわ寄せがいく形となっている。

価格は1割強上昇

  日本木質バイオマスエネルギー協会などが経済産業省の有識 者会合に提出した資料によると、燃料用木質チップについては公表され ている価格がないものの、製紙・パルプ用チップ価格は13年から上昇し ており、この背景には円安や燃料用木質チップの需要増加が考えられる と指摘。農林水産省の統計によると、昨年12月のパルプ向けの国産広葉 樹チップ価格は1立方メートル当たり1万8200円と前年同月比 で5.8%、13年12月比で12%上昇している。

  「国産材の最大の消費者」だという日本製紙の原料本部長付 部長の松本哲生氏は、木材供給力の増加ペースに合わせてバイオマス発 電を認可する必要があると指摘する。発電向け木材需要の増加により 「原料価格が上がったからといって紙の値段を上げても買ってくれる人 はいない」と、木材価格高騰の難しさについて明かした。

  日本製紙も木質バイオマス発電事業を手掛けている。同社エ ネルギー事業本部長の堀川洋一氏は、バイオマス発電は太陽光や風力と 異なり燃料がなければ事業は成り立たないと指摘。政府の制度では発電 した電力の買い取り価格が20年間固定されているため、バイオマス発電 事業では燃料価格の変動が事業のリスクになっているとの考えを示し た。

石炭火力でも混焼

  さらに今後木材の需給を逼迫(ひっぱく)させる要因とし て、石炭火力発電所でのバイオマス燃料の混焼が加速する可能性が指摘 されている。昨年12月に第21回国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP21)で温暖化対策の新しい枠組みとしてパリ協定が採択され、 石炭だけを燃やす火力発電所に対する風当たりが今後さらに強まること が見込まれるためだ。

  農林中金総合研究所の安藤範親研究員は、電力の買い取り価 格を基準に判断すると発電事業が成り立たないような割高な木材の燃料 でも、それを「買い取れる余力があるのが火力発電所」と指摘する。大 量の燃料を必要とする石炭火力発電所が周辺の山林からチップなどを買 い尽くし「木質バイオマス発電所をつぶしにかかる可能性がある」と話 した。

  バイオマス発電の拡大に伴い、おがくずなどを圧縮して成型 した燃料である木質ペレットの輸入も急速に伸びている。財務省の貿易 統計によると、15年の木質ペレット輸入量は前の年の2.4倍に増え過去 最高の約23万トンとなった。

  昭和シェル石油は出力49メガワットと、木質バイオマス専焼 としては国内最大級の京浜バイオマス発電所の営業運転を昨年11月に開 始。年間20万トンという大量の燃料を必要とするため、安定的な調達を 見込める北米産の木質ペレットなどを燃料として想定している。

物流コストがネック

  同社の柳生田稔執行役員は昨年11月、地域の活性化という買 い取り制度の趣旨を考慮すると「国内材を使うのが一番美しい姿という のは十分理解している」と記者団に語った。しかし、国内には大規模に 木質ペレットを生産できる会社がなく、また大量の未利用材や木材チッ プを国内の山地から輸送してくることは物流コストが「あまりにもかか りすぎて全く採算が合わない」とし、「結果的に海外から持ってこざる を得ない」と述べた。

  日本木質バイオマスエネルギー協会の熊崎実会長は、こうい った状況を踏まえて「日本のペレット市場は海外から虎視眈々(たんた ん)と狙われている」と話した。これまでペレットの需要は欧州が中心 だったものの、温暖化ガスの排出削減のために今後はアジアでも需要が 伸びると見込まれおり、海外からは日本も「大量に輸入せざるを得ない と見られている。先行する韓国ではもうかなり輸入している」と述べ た。

  米国商務省国際貿易局のリポートによると、韓国は12年に一 定量以上の再生可能エネルギー利用を事業者に義務付ける制度を導入し た結果、バイオマス利用と木質ペレットの需要が急拡大した。韓国関税 庁のデータによると、14年の韓国のペレット輸入量は前年比約4倍増 の185万トンとなった。12年との比較では10倍以上に増加した。

供給増の見込みなし

  英エネルギー調査会社アーガス・メディア日本支局代表の三 田真己氏は、バイオマス専焼用と石炭との混焼用を合わせた国内の燃料 向け木材需要は、30年度に木質ペレット換算で約3350万ー4070万トンに なると試算する。主産物である製材合板需要で現状の減少傾向が続くと 想定すると、その副産物であるバイオマス向けの木材供給が今後急速に 伸びることは考えにくい。

  日本でもペレットを含むバイオマス燃料の輸入が今後さらに 増える可能性は高いが、バイオエナジーの梶山氏は地域産業の活性化な どの観点からすれば「本末転倒」と指摘する。梶山氏は、バイオマス発 電はエネルギー効率が約2割と低く、資源の有効活用の観点からは排熱 の有効利用が欠かせないと指摘。バイオマス発電だけを「無理してやる 必要は全然ない」と話した。

個人金融資産に何が起こっているのか

ニッセイ基礎研究所 金融研究部        德島勝幸

個人金融資産の動向は、国債の消化だけでなく、金融・経済全般のフローにも多大な影響がある。株価や為替による短期的な変動よりも、その底流にある動きに目を向けておきたい。少なくとも金融緩和による低金利の長期化が及ぼす影響については、注視しておくべきである。

昨年12月に日本銀行の発表した資金循環統計(9月末速報)を見ると、個人金融資産の総額が減少したことが確認されている。9月末というタイミングは、8月に顕著となった中国株の下落ショックから国内外の株価が下落しており、その影響を受けたためであると一般に理解されている。
年金運用の世界においても、9月末でのパフォーマンス悪化は、同様に一時的なものであって危惧する必要はないと考える市場参加者が多い。また、12月末にかけては、年末のお化粧買いが入り日経平均株価が高水準に回復していたため、運用環境に対する懸念が糊塗された可能性は高い。
ところが、以前との比較を行ってみると、単に株価の変動によるものだけではなく、もっと深刻な個人金融資産の底流で起きている変化が確認できる。

2015年9月末速報による個人金融資産は1683兆円と、引続き巨額を維持している。ただし、2014年12月末の確定値である1696兆円と比較すると、約12兆円の減少になっている。残高があまりにも大きいために、変化率等では見落としがちであるが、減少の実額は巨大な数値となる。

この内訳を分解すると、株式等(株式・出資金)の減少が約7.7兆円と最大ではあるが、それ以外に、預金(現金を含む)の減少が約3兆円で、債券等(国債・財融債、地方債、政府関係機関債、金融債、事業債、信託受益権の計)の減少幅も約3兆円あり、更に、投資信託の減少が約1.6兆円と続いている。増加しているのは、保険準備金約2.6兆円と対外証券投資約0.9兆円といった項目である。なお、年金準備金は約2千億円の減少となっている。

金融資産残高の減少した要因を推測してみると、株価の下落による影響を受けたと考えられるのは、株式等、投資信託、年金準備金といった項目である。確かに、巷間思われているように、株価の下落が個人金融資産を減少させた最大の要因であることは否定できない。しかし、もう一つ見逃せないのが、低金利及び為替の円安による影響である。

低金利の影響を強く受けていると考えられるのが、定期預金の約3.5兆円の減少であり、国債の約3.9兆円という顕著な減少も、低金利下において満期・償還となってもロールされなかったためと考えられる。定期預金は400兆円台の残高があるのに対し、国債の保有残高は元々20兆円にも満たないので、低金利によって国債の個人保有が受けた影響が、いかに大きかったかがわかる。

地方債・政府関係機関債・金融債といった他の債券も国債と同様に残高が減少しているが、事業債は約8千億円増加しているのが面白い。近年、ソフトバンク等によって個人投資家向け社債が多く募集されており、企業にとって低金利局面での一つの資金調達手段となっているのと同時に、個人投資家にとっても有効な投資対象となっているようである。金利低下の背景にあるのは、日本経済の成長力の鈍化と、日本銀行による金融緩和の長期化であり、特に後者によって金利が人為的な低水準に維持されている限り、預金や債券からは基本的に資金流出が続くことだろう。外貨預金が約3.5千億円減少しているのは円安によるものと考えられるが、海外金利が低水準にあることも影響している可能性が高い。一方、対外証券投資は約9.6千億円の増加となっており、徐々に日本以外への投資を実行する個人が増えていることがわかる。

実額で見ると、9月末速報の対外証券投資残高は約10.3兆円で、個人金融資産全体に占める比率はわずか0.6%に過ぎないが、着実に残高が増えていることは気に留めておきたい。家計以外の他のセクターも含め急速に対外証券投資が増加するようなことになれば、金融機関の資金量が減少し、日本の国債消化構造にも影響が及びかねないのである。

個人金融資産の合計では約12.4兆円の減少となっている一方で、負債側の合計が約8.8兆円の増加となっていることが、もう一つの懸念材料である。これまで日本の家計は米国等におけるものと異なり、クレジットカード等を多用して債務超過に苦しむといったことはほとんどないとされて来た。

しかし、負債項目の内訳を見ると、民間金融期間からの借入れが約5.8兆円と大幅に増加している。一方で公的金融機関からの借入れは減少しており、住宅ローン以外にも、消費者ローン等が増加しており、家計の債務動向についても今後の注目対象としておきたい。

既に家計の貯蓄率はゼロ近傍からマイナスに転じているという統計もあり、債務の増加は将来の消費を先食いしているだけなのかもしれないのである。

企業会計では、資産と負債との差額が純資産である。家計についても、同様の数値を個人金融純資産として考えると、2014年12月末の1328.9兆円から、2015年9月末速報では1306.7兆円と約21兆円以上も減少した形になっている。

家計の場合には、企業のような負債のレバレッジ効果も効かないから、単純に資産側だけを見るのではなく、負債の影響を含めた純資産についても、フォローしておく必要がある。

本来的には、資金余剰セクターである家計の有する金融資産が、銀行や保険、年金等の金融仲介機関を経由して、企業や政府といった資金不足セクターに充当されるものである。その家計が債務超過になったり、対外証券投資にシフトして国内に資金供給できなくなるようでは、その国の経済は滞ってしまうのである。

マイナス金利

長期国債まで、マイナス金利が波及している。今後は札割れ発生事例が増えるかな。融資機会の無い特に地方銀行はほとんどを国債で運用してきているはずだ。今後はまた地銀再編が加速するか。ただ今回のマイナス金利は、これまで積み上がった預金残高には適用されず、今後発生する新規預金のみが対象のようである。これではマイナス金利政策も効果があまりないように思えるが。それを見透かしたように、株も為替も1月29日のみ大きく動いただけで、今週は効いていない。三菱東京UFJが大企業預金分はマイナス金利にするという。銀行も構造不況業種となり、優秀な人材が集まらなくなっている。低金利で儲からない上に、投資した新興国は壊滅状態、政府に助けてほしくて、18年ぶりに自民党に献金した理由がはっきりした。最近は取引していないが、かつて東三プロパーと三和プロパーの店舗では貸出スタンスがまるで違った。ふざけた銀行である。

逆オイルショック

世界経済に与える衝撃は予想以上、サウジが18年破綻の見方も

原油価格の急落など資源バブルの崩壊(俗称:逆オイルショック)が世界経済に与える衝撃が予想以上になっている。

原油価格の低迷が続いた場合、富裕国というイメージで定着されているサウジアラビアでさえ2018年に破綻するとの予想が出ている。サウジの外貨準備高はこれまで潤沢だったほか、財政収支も安定していた。ただ、これは同国政府が就業機会の提供および公共支出の拡大で成り立っていると指摘されている。原油価格の急落に伴い、これまでのシステムが一気に崩れた。
サウジのほか、ナイジェリアやアゼルバイジャンなど財政力の弱い国がすでに破綻状態に陥っている。ナイジェリアはこのほど、世界銀行などに対し、35億米ドルの緊急支援を求めたほか、アゼルバイジャンも救済をめぐり、世銀や国際通貨基金(IMF)などと交渉を進めていると報じられている。

中国もこの一年で外貨準備を相当取り崩したようで、このままいけば5年でゼロだそうだ。